2018/05/15 14:24

 

突然ですが

みなさんはヘンリー・ソロー の「森の生活」を読んだことがありますか?

 

米国文学の古典のひとつであり、

あのキング牧師も影響を受け、

60年代のヒッピーが「ソローに還れ」と叫んだ…ほどに、

当時の、そしてそれ以降のアメリカ人に大きな影響を与えた一冊。

 

そんなソローの思想は

アメリカの自然写真家にも大きな影響を与えます。

 

 

エリオット・ポーターもそのひとり。

 

この「In Wildness, Is The Preservation Of The World」は1962年発行。

邦題は「野生にこそ世界の救い」

 

「森の生活」からテキストを引用しながら

その世界観を写真で表現したかのような作品。

 

ちなみに「森の生活」が出版されたのは、1854年。

 

 

そんな彼の自然写真は

とても詩的で思慮深く、思想的。

 

とてもアメリカ人が撮ったとは思えない。

もちろん、いい意味で。

 

 

この作品では自然の四季を細やかに切り取っているため、

とても静かで繊細で、とても日本的でもある。

 

多くのアメリカの自然写真が

とても雄大で雄々しく宗教的なことに比べると

ポーターのそれは僕たち日本人の心にすっと染み込む。

 

 

ちなみに

僕が「森の生活」を20ページくらいで挫折したことは内緒。

 

それでもこの写真集でなら

ソローの思想のなんたるかが分かった気がする。

 

そして僕たちは

そろそろソローに還るときなのではないかと思う。

 

 

[ In Wildness, Is The Preservation Of The World ]

4500yen

 

 

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