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Stranger Passing / Joel Sternfeld / ジョエル・スタンフェルド

¥10,500 税込

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不思議で不気味で
シュールでリアル


Stranger Passing / Joel Sternfeld


2001年、
サンフランシスコ現代美術館で開催された
ジョエル・スタンフェルドの展覧会に合わせて制作された写真集の復刻版。

およそ15年以上にわたり
アメリカ全土を旅する中で出会った人々のポートレイトを収録した一冊。


スタンフェルドの処女作であり名作「American Prospects」と
対をなす作品集でもあります。

ですが
個人的には「American ~」よりも
こっちの方が好きです。

妄想が、より、膨らむのです。



1978年、
スタンフェルドは旅に出ることを決心します。

あのロバート・フランクのように
アメリカ全土を旅する中で「アメリカを捉えよう」と。

しかし
彼のヴィジョンはまったく独特でした。


旅する中で出会った
普通すぎるほど普通な人たちの普通の風景。

なのに、
そこには見るものを不安で
どことなく落ち着かない気分にさせる
独特のシュールさとある種の残酷さがあります。

なのに
そこには同時に
素朴な安心感とやさしくやわらかなリアルさもあります。


この相反するようなふたつの要素が生み出す
妙に説得力のあるストーリー性がクセになるのです。


ディテールまでリアリティがありながらも
どこか平坦にも感じる色彩。

そして
妙にドラマティックに完成された構図。

これらが作用しあって
独特の奥行きと現実味を生み出しています。


あたかも
自分がその風景の中に溶け込むような感覚。
その場の空気すら感じられそうなほどのリアリティ。

実際に写真の人物と対面しているのは自分であり、
ついさっき会話を交わしたのも自分…

そんな錯覚にも襲われます。


不思議で不気味で
シュールでリアル。

デビッド・リンチやシュルレアリスムなどにも通じる世界観、
といったら通じるでしょうか?


「Stranger Passing」
流れ者、よそ者、通りすがり。

Strangerとは彼らなのか?
それとも自分?

自分が彼らを見ているように
彼らも自分を見ているのでしょうか?

普通すぎるほど普通なのに
不思議で不気味でシュールでリアルな存在として…

ということは
自分は自分が思っているほど普通ではないのかもしれません。

というか、
「普通」とはなんでしょう?

正常とは?
不気味とは?
ストレンジャーとは?


見れば見るほど不思議な感覚に陥っていく、
どこまでも奥行きのある一冊です。


Steidl
ISBN-978-3869304991
35 x 30 cm
Hardcover

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